ジョーカー フォリ・ア・ドゥを見てきた。ちなみに前作も視聴済み。
傑作サイコスリラーの続編を見に行ったら、ラブロマンスのミュージカル映画だった。
映画の内容は悪のカリスマとして神格化されていた精神異常者が転落していく話。
簡単なあらすじは、模範囚として刑務所暮らしをしていたジョーカーことアーサー・フレックが、自分のガチ恋ファンのレディ・ガガ演じるハーレクインと刑務所の外での自分の神格化を聞いて調子に乗る。
調子に乗った結果優しく味方をしてくれた弁護士を法廷で解任し、気に入ってくれていた刑務官にも法廷で喧嘩を売る。
刑務官に喧嘩を売った挙句ボコボコにされて心が折れ、ジョーカーはいない宣言法廷で行い信者だったハーレクインとファンに幻滅され悪のカリスマとしての地位が地に落ちる映画。
なぜかミュージカル映画になっていて、劇中の半分以上はジョーカーの妄想を含めミュージカルパートで終始テンポが悪く感じた。前作のようなサイコスリラーを期待していってなぜミュージカルを見させられるのか意味が分からない。
また、今作は前作と違ってジョーカーは殺人などの犯罪行為は全く行わないので前作以上にバットマンのヴィランとしてのジョーカーを題材にする必要性は感じなかった。
前作の精神異常者のアーサーの妄想のような終わり方で考察の余地があった点も前作の良さだったのに、今作で事件は現実であると答え合わせが出てしまった点も残念だった。
前作は最後に「The End」と表記されたので続編は作りつもりはなかったのかなと思うし、僕もこんな映画になるくらいなら作ってほしくなかった。
レディ・ガガ演じるハーレクインは可愛かったし演技も当然歌唱力も素晴らしかったが、ミュージカルのために起用だったのかなと邪推してしまう。
最後の匂わせのシーンも別にいらなかったかなと個人的に思った。
まとめると前作の完成度が高く評価されただけにとても惜しい映画だった。
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